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葬儀で見えた会社のポジショニング

葬儀で見えた会社のポジショニング

ワクワクの仕掛人、才能プロファイラーの岩井洋美です。


先週病気入院中だった叔父が旅立ちました。
大好きな人とのお別れは、本当に悲しい…。
切ない気持ちと同時に、
これまで叔父が私にしてくれたことへの感謝で
胸がつまりそうでもあります。


エーデルワイス
エーデルワイス:花言葉は大切な思い出


さて、この叔父の葬儀、
叔父の自宅近くの小さな葬儀屋さんにお願いしました。


1階に式場と2階に控室があるだけの小さな会館は
静謐な空気に包まれていて
葬儀場なのに変な言い方ですが「気持ちいい」かんじです。


会場にも増して「気持ちいい」のが、
葬儀を担当してくださるスタッフの方たち。


微笑みは絶やさず、やさしい言葉遣い。
遺族、親族にも常に気を配ってくれています。
喪主である叔母には
絶妙のタイミングで声をかけてくださっているのを
何度となく目にしました。


こうして、言葉にしてしまうと
まったく普通のことのようになってしまうのですが、
言葉遣いにしろ、立ち居振る舞いにしろ、
そこにはスタッフの方たちの
「心を込めて人生の最後を見送る」
という本気の気持ちが感じられました。


スタッフの方に親族のひとりが
「毎日いろんな家族を相手にされて大変ですよねぇ。」
と言った時のこと。
どちらかというと、
「ヘンテコな困った家族もいて大変でしょ。」
というニュアンスで話しています。


スタッフの方にしてみれば、
「そうですね(本当に大変です)。」
とは言えない質問です(笑)


でも、その人はこんなふうに答えました。


「そうですね。
今は家族だけで見送りたいという方が多いですから
うちは家族葬を専門にやらせていただいています。
(だから大変なのも当然です…というかんじ)
大きな葬儀でしたら
大手さんにお任せすればよいですから。


この葬儀場、会場規模の関係もありますが
1日に1組だけしか受け付けていないそう。


なので、葬儀前後は1つの家族につきっきりで
労を惜しまず、時間を惜しまずに寄り添ってくださいます。


それもさることながら、私が「おっ!」と思ったのは、
「大きな葬儀でしたら
大手さんにお任せすればよいですから。」
という発言。


この葬儀社は、近隣に小規模の会館を
いくつか運営しているのですが、
社員のひとりであるこの人にも
会社のポジショニングが浸透している
ということにおどろきました。


会社のポジショニングや
会社がどうありたいかということについては、
社長さんが言えても、社員の人が言えない
というのはよくあること。


社員の人も自然に口にできるからこそ
自分たちのやるべきことが明確で
心のこもったお見送りができるのだな~
と感動した叔父の葬儀でした。


コアコンセプト・マーケティングの詳細は「こちら」をご覧下さい。

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