コアコンセプトから始める独自のマーケティングとマネジメント

合わせる「努力」が原因

合わせる「努力」が原因

ワクワクの仕掛人、岩井洋美です。


おもしろい新聞記事に目が留まりました。
東大の研究チームが発表したものです。


合奏で曲のテンポが意図したよりも速くなりやすいのは
緊張などの心理的要因ではない。
お互いに合わせようと「努力」することによって引き起こされる。


1人で演奏する時よりも平均して7%程速くなるらしいです。
音楽でテンポがだんだん速くなってしまうことを
「走る」と言いますが、
相手に合わせようとし過ぎるあまり余計に「走る」とは…。


だってね、たいていこう言われるんですよ。
「お互いの音をよく聞いて合わせて!」
「お互いに合わせることを意識して!」って。
一生懸命合わせることに努力することを求められているわけです。


合奏で曲のテンポが速くなる原因とは


研究チームはこんなふうに結論付けていました。


相手に合わせようとし過ぎると「走る」可能性が高い。
あえて合わせる箇所を絞ることで「走る」のを減らせるかもしれない。


あっ、これはなんか分る!!


「合わせる」ってビジネスでもよくあります。
お決まりのセオリーに合わせるとか、
流行に合わせるとか。


メルマガやってないなんてダメ…みんなやってるし
Facebookは1日5投稿…しんどいけどルールって言われたし
自分の強みがないと差別化できない…USPって結局分らないし
集客のためにセミナー…そんなに毎回お客さん来てくれないし
これからは動画マーケティング…動画作るのも続かないし


音楽は合わせようと努力する余り「走る」
テンポが速くなったことで、本来その曲で表現したいこと
伝えたいことが台無しになるかんじです。


ビジネスは「合わせよう」と努力する余り「走っているような気になる」
ものすごい努力をすればするほど、
自分の感覚としては「走る」だと思います。
頑張ってやっているわけですから。
でも、成果が出なくて報われないみたいなかんじです。


自分が自分の歌をしっかり歌えることが大事です。


音楽、私の場合は歌ですが、
他人と一緒に歌うためには「合わせる」より前に
もっと大事なことがあります。


自分が自分の歌をしっかり歌えるということです。


正しい音程で歌えるというだけではなく、
どこをどんな風に歌うのか、
どんな感情で歌うのか
自分がしっかり理解して歌えなければ、
他人と合わせた時に引きずられます


お互いに自分がしっかり歌える状態であれば
あえて「合わせる」努力を必死にしなくても
合わせる箇所はピンポイントで大丈夫。
歌っている方も聞いている方も
とても心地よい音楽になるものです。


ビジネスにおいても同じ。
自分がどうやってやりたいのか
自分がどんな気持でやりたいのかが分っていれば
あれやこれやに合わせることはありません。
自分にとって必要なことにだけに絞ればいい。


いろいろなものに引きずられるのはやめませんか?


コアコンセプト・マーケティングの詳細は「こちら」をご覧下さい。

コメント


認証コード9257

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by HAIK 7.3.9
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional