11年連続増収増益を支える突き抜けたコアコンセプト
11年連続増収増益を支える突き抜けたコアコンセプト
ワクワクの仕掛け人、岩井洋美です。
「よなよなエール」というビールをご存知ですか?
私は知りませんでした。
このビール会社の社長さんの話を聞くまでは。
「お酒強そう!」と思われがちな私(笑)、
一口ペロッと舐めるぐらいしか飲めないのでね。
「よなよなエール」をはじめ、「水曜日のネコ」など
商品もとってもユニークですが、その経営もとってもユニーク。
それを可能にしているのは
社長さんの言葉で言うと、「トレードオフ」だそう。
つまり、目的を達成するためには必ず何かを捨てる
というわけです。それもバッサリ。
このバッサリが「売上」というときも。
たとえ売上につながらない取り組みであっても
熱狂的な「よなよなエール」ファンを生み出すことを選ぶ
ということもあるわけです。
ファン1000人をキャンプ場に集めてビールを飲むイベントは
そのチケットが15分で完売。
参加した人の多くが大満足してくれたそうですが、
そのときの赤字は400万円。
そのイベントに来てくれた人は満足してくれた半面
「楽しみにしていたのに行けなかった!」というクレームも多かったため
翌年は4000人を集めるイベントに。
1000人で400万の赤字だったわけですから
「今度はその4倍か…」と社長も算段をしていたそうですが、
当日に向けて準備が進んでいくうちに…。
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社長:どれぐらいの赤字になるんだ?
社員:〇千万ぐらいです。
社長:…(400万の4倍どころではなかったため絶句!)
それはどれくらいで回収できるんだ?
社員:(超明るい調子で)わかりません!!
社長:はぁ?…まぁ、いいか(笑)
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これを売上ということに着目してみると
大いに問題ありです。
赤字解消の目途も方法もないわけですから
「何を考えてるんだ!」ということになります。
お客様を喜ばせるということに着目してみると
熱狂的なファンを生み出すための投資ということになります。
赤字なのになんだか楽しそうです。
もちろん赤字は無いほうが良いわけですし、
赤字に耐えうる会社の体力が無ければできないことですが、
売上を捨てる/ファンの喜びを選ぶ
という会社としての判断があるわけです。
この会社の判断基準は
「ビールでみんなを幸せにする」
ということ。
これだけでは「よくありがち」な感じもしますが、
ファンイベントに限らず、すべてにつながっています。
社長さんもこうおっしゃっていました。
「やっていること全部につながっていることが大事です。」
おぉ~!これはコアコンセプトです!
コアコンセプトがはっきりしています。
コアコンセプトという言い方ではないにしても、
会社としてのあるべき姿や目指す方向が分かっていて
社長も社員もそこに向かっているということです。
「ビールでみんなを幸せにする」の先にあるのは
「世界平和」だそう。
社員が社長にこんなことを言うそうです。
「ボブディランが音楽でノーベル平和賞を取ったんだから
ビールでだってノーベル平和賞を取れますよ!」
社員が素直にそう言えるってすごいです。
自分たちの仕事が好きで誇りを持っていることも伺えます。
それは会社のコアコンセプトがしっかり浸透しているから。
社長さん曰く、「売上は後からついてきます。」
11年連続の増収増益にも納得です。
★コアコンセプト・マーケティングの詳細は「こちら」をご覧下さい。