コーチングでモヤモヤ解消
コーチングでモヤモヤ解消
ワクワクの仕掛け人、マーケティングコーチの岩井洋美です。
お茶、スィーツ、女性…それも4、5人とくれば、
話が弾む、話が尽きない、にぎやか要素満載です。
それぞれに仕事を持つ女性が集まった時のこと。
Aさんが自分のやりたいことについて
話し始めました。
その場の一同、食べる手を止めて話に集中。
「なんかいいんじゃない…(う~ん、でもよくわかんないな~)」
「なんかすごいよね…(う~ん、なんでそれ?)」
「なんかすごく立派なことをやろうとしてるのね…(う~ん、言ってること優等生過ぎ?)」
「たぶんそういうのって必要よね…(う~ん、理想だけで出来る?)」
熱く熱く語るAさん。
語られる内容はわかるもののなぜだか頭の中から「?」が消えない私たち。
場の空気がどんよりしてきたところで、1人が口を開きました。
「なんでそれをやりたいの?」
そうだ、そうだ、それを聴かないとね。
またまた、Aさんの熱弁が続きます。
が、聴き手の反応は相変わらず。
だって、さっきまで聴いていたことの繰り返しだったから。
聴いている私たちのモヤモヤっとしたかんじも晴れません。
そこで私が聞きました。
「やりたいって思ったきっかけが何かあったの?」
Aさんの話を聴いた私たち。これまでの反応が一変しました。
モヤモヤっとしたものが急に晴れたかんじ。
「なんかいいんじゃない…」⇒「それはやらなくちゃいけないよ!」
「なんかすごいよね…」⇒「素晴らしい!」
「なんかすごく立派なことをやろうとしてるのね」⇒「あなたがやらないと!」
「たぶんそういうのって必要よね」⇒「絶対必要だよ!」
Aさんが語ったのは、過去の自分ストーリー。
本人にとっては、辛い思い出、悲しい記憶なのだと思いますが、
さら~っと話してくれました。
今のAさんからはとても想像がつかないという衝撃。
辛い話をしてくれたことへの驚き。
「だからやりたいんだね」
さっきまでの「?」は何だったのかというぐらい私たちは心を打たれたのでした。
さて、この2つの質問。2つの質問の違いがわかりますか?
「なんでそれをやりたいの?」
これは今現在Aさんが思っていること、考えていることを聞いています。
「やりたいって思ったきっかけが何かあったの?」
これはAさんが過去のある時点に戻らなければ答えられないことを聞いています。
- 現在の視点で聞く
- 過去の視点で聞く
コーチングではクライアントさんが現在抱えている問題や悩みを解決するために
あえて過去に戻った質問や未来の質問をします。
そうすることで、問題の核心が見えることがあるからです。
Aさんの場合で言うと、過去の視点で聞かれたことによって、
Aさん自身の気持ちがぐぐっと過去に動きました。
結果として、Aさんの思いが私たちに伝わったということです。
これはただの雑談中での出来事。コーチングでもカウンセリングでもありません。
日常会話の中で、自然にそんな質問をしています。
あなたもコーチングのスキルをちょっと知っていれば、
日常生活の中にも「おっ!?」っていう瞬間、
気持ちが動く瞬間が生れるかもしれませんよ。